EIPCのミッション

EIPCは、組み込み開発の効率化と高度化の促進をミッションに、
日本のモノづくりのさらなる発展に寄与する活動を行っています。

現状の組み込み業界が抱えている問題点

現状の組み込みシステム(エンベデッドシステム)開発では、短期間で多くの高度な機能を持った組み込みシステムを開発する必要があります。このような組み込みシステム開発を行う為には、現状の組み込みシステム開発における問題点を解決し、より効率的に組み込みシステムの開発を行う必要があります。

組み込み開発業界の流れ・動向

組み込みシステム(エンベデッドシステム)といえばマルチメディア系ではテレビ、デジタルカメラ、小規模なものでは医療系の体温計など様々ありますが、ここでは組み込みシステムの一例として携帯電話を例にこれまでの動向を見ていきましょう。
1985年頃の携帯電話は「自動車電話」と呼ばれ、肩に掛けて利用するタイプであり、機能も単純に電話がかけられるだけでした。製品の販売サイクルも2年に1回、3年に1回というペースで発売され、一般に普及するにはとても高価なものでした。その携帯電話も1991年頃になってくると、小型化し肩掛けタイプからポケットに入れて持ち運べるサイズへと変わり、電話機能に加え、メールや、WEBの閲覧など簡単なデータ通信が行えるものへと変化していきました。この頃になると販売時期は1年に1回と短くなり、価格帯も低価格化が進み、社会人はもちろん大学生へも普及して行きました。近年では、ポケットに入るサイズは変わらないものの画面は大画面化が進み、より使いやすく、パソコンと同等レベルでの機能を利用する事ができるようになっています。製品の販売サイクルも半年に1回新製品が登場するようになり、料金プランの多様化による低価格化が進み、小学生からお年寄りまでの幅広い世代にまで普及しています。このように組み込みシステムは、サイズの小型化、機能の高度化・多様化、製品発売サイクルの短周期化、低価格化が進んでいます。
これに対応するため、組み込みシステムの製造メーカーでは、高度・多様な機能の効率的な導入、開発期間の短縮、開発費用の削減を行う必要があります。高度・多様な機能を期間的にも金額的にも効率的に組み込むためには、一般的な機能や高度で開発が困難な機能を機能単位でまとめたミドルウェア=Intellectual Property(IP)の利用が重要となってきます。組み込みシステムにより違いがありますが昨今の組み込み機器では1製品につき4,5つのIPが利用されています。

IPを利用した組み込みシステム開発を行う際にポイントとなるのは、

  • 1 必要な機能を持つIPの効率的な検索
  • 2 組み合わせの相性が良い製品の選択
  • 3 組み込みシステムへのIPを効率的に組み込む

の3点が挙げられます。しかし、現在の組み込みシステム開発ではそれぞれのポイントに関して問題を抱えています。

組み込みシステム開発における問題点

  • 問題点1

    組み込み製品・IPの情報を必要なタイミングで得られない

    現在、組み込みシステム(エンベデッドシステム)に必要となる機能を持つIPの情報を「効率的」に得るための「場所」がありません。
    IPの情報を効率的に得るという観点では、組み込み業界に特化した組み込み展示会やセミナーがあります。
    例えば、ET(Embedded Technology、組込み総合技術展)や、ESEC(組込みシステム開発技術展)などですね。一般的には、これらの開発技術展に出席する事で、複数社の組み込み製品やIPの最新の情報を得る事ができますが、これらの開発技術展は、開催の時期が決まっており、製造メーカーが組み込みシステム開発を行う過程で、かつIPの情報が必要となるタイミングで、この組み込み展示会などが開催されているとは限らず、思い立った時にこのような情報を得る事が出来ないケースが良くあります。

  • 問題点2

    組み込み製品・IPの組み合わせの相性が容易に判断できない

    通常、製造メーカーは組み込みシステム開発を行う際に世の中に存在する数えきれないIPの中で、複数のIPを組み合わせて利用する事になります。よって、利用するIP同士の相性良し悪しは、IPの組み込み易さに関係する部分で、IPを選択する上で非常に重要な要素となります。しかし、現在の組み込みシステム開発に於いて、この組み合わせの相性は把握することができません。また、IPを販売するベンダー、製造メーカー、システムインテグレータ、それぞれの会社は利用実績のあるIPであれば、IP同士の相性を把握しているものの、それを公の情報として閲覧する場が存在しません。よって、例えば既存の組み込みシステムに新しい機能(IP)を導入する場合に、そのIPが既存製品との相性良し悪しが判断できず、最悪の場合には新規に機能を開発するよりも導入する手間を要してしまうなどの問題が発生します。

  • 問題点3

    組み込み製品・IPの周辺情報を効率的に閲覧する場がない

    IPを組み込みシステムに組み込むために必要となる周辺情報を、効率的にまとめて閲覧する場がありません。IPを利用する際に、購入先(どこの会社から購入が出来るのか?海外からしか購入できないのか?)、サポート形態(サポートを専門とした会社があるのか?IPベンダーが直接サポートするのか?販売代理店がサポートを行うのか?)、問合せ形態(日本語で行えるのか?英語のみか?電話での問い合わせは可能なのか?)、インテグレータの有無(IPの組み込みに特化したインテグレータがいるのか?知見があるエンジニアがいる会社は何処か)などの周辺情報は、重要な情報となりますが、現状の組み込みシステム開発では、これらの情報を閲覧する場が存在しないため、個別に会社へ問合せを行ったり、個々の会社と打合せを行い確認を行っています。この作業は手間を要する非効率的な作業となっています。

製造メーカー・SIer・IPベンダーが直面する問題点

様々なIPの組み合わせによって成り立っている組み込み機器。その開発をスムーズに行っていくためには、組み込み機器の製造メーカー、システムインテグレータ、IPベンダーの3者がそれぞれ最適な情報を、最適なタイミングで提示出来る「場」が必要となってきます。しかし現状の組み込みシステム開発業界では、そのような「場」が存在しません。

  • 製造メーカー

    組み込みシステムの動向である「機能の高度化・多様化」、「商品販売期間の短周期化・低価格化」を実現する上で、IPを利用した組み込みシステム開発は必要不可欠と言われていますが、組み込みシステムは利用用途に特化したシステムであるため、家庭用パソコンのように、Windowsに対応しているソフトウェアであればすぐ利用できるなどといった事はなく、同じ機能を持つIPであっても多種多様な用途向けのものが存在しています。また、自社の組み込みシステムに合せたカスタマイズが必要となるケースが多く、同じ機能を持つIPであっても選択するものによって、カスタマイズの内容や範囲は変わってきてしまいます。このように様々な組み合わせが存在する組み込みシステム開発において、最適なIPとその利用に必要となるSIerなどの選択を行う事は非常に困難です。

  • SIer

    システムインテグレータの抱える問題点としては、実績、得意分野のアピールが適切に行えない点が挙げられます。上記でも述べたように、組み込みシステムは利用用途に特化したシステムである特性上、同じ機能を持ったIPであっても複数の用途向けの多様なIPが存在するようにシステムインテグレータとしても、例えばデジタルカメラを開発した実績があるといっても、要求される機能は似通ったものであったとしても、組み込むIPが異なればIPの組み込みに必要となる知識も違ってくるため、組み込みシステム開発の実績をアピールするには、事細かく実績を記載する必要が出てきてしまい、そこまでを記載する事は手間のかかる作業となってしまいます。

  • IPベンダー

    IPベンダーが抱える問題点として、組み込み機器の製造メーカーに対して効率的に営業活動が行えない事が挙げられます。IPベンダーは100名に満たない中小規模の企業が多く、人員が限られる関係上、営業に使うマンパワーも限られてしまいます。このような状況の中でターゲットとなる製造メーカーに漏れなく営業活動を行う事は困難となります。この問題の解決策として、組み込み業界向けの技術開発展など展示会に出展する事は、営業活動の効率化という観点で有効な手段となります。しかし、製造メーカーが組み込みシステムの開発を行う過程の中で、この出店時期が本当にIPの情報を必要としているタイミングでない場合が多く、即商談となるケースは極稀で、短期で成果を出せる営業活動とは言えません。

EIPCが示す革新のソリューションが業界を変える

EIPCは組み込み機器製造メーカー、システムインテグレータ、販売代理店、IPベンダーの抱える問題だけでなく、それぞれが活性化する仕組みの導入により、現在の組み込みシステム開発をさらにより良いものへと変えていきます。

  • 製造メーカー

    EIPCには、組み込みシステムを開発する際に必要となるプロトコルスタック・ミドルウェア・エンベデッドOS・ドライバなどに代表されるソフトウェアIPと、FPGA IPコアやCPU・マイコン・マイクロコンピュータ・評価ボードなどに代表とされるハードウェアIPの情報が集約されています。各IPには、IPを組み込みシステムに組み込む際に発生するカスタマイズ作業を得意とするシステムインテグレータの実績情報や、IPの購入先である販売代理店の情報が登録されます。
    また、IP同士を組み合わせて組み込んだ実績があるIPに関しては、相性が良いIPとして紐づけられて登録されます。
    組み込みシステムを開発する製造メーカーのソフトウェアエンジニアとハードウェアエンジニアの方は、EIPCの持つ組み込み業界に限定したデータベース内を、WEBから簡単にフリーワード検索を行う事が可能となります。これにより開発対象となる組み込みシステムに組み込み可能なIPを効率的に検索する事が可能となります。またIP同士の相関関係、組み込んだ実績のあるシステムインテグレータ、販売代理店の情報を閲覧する事で最適なIPを選択する事が可能となります。

  • SIer

    EIPCでは、システムインテグレータはIP単位で実績を登録する事ができます。これによりIPに対してどのような実績があるのかをより具体的に記載する事が可能となりますので、製造メーカーに対してより具体的な実績をアピールする事が可能となります。
    また、EIPCでは組み合わせて組み込んだ実績のあるIP同士は相性の良いIPとして紐づいて表示されますが、システムインテグレータの実績も紐づいた形で表示されます。例えば、あるシステムインテグレータの実績としてIPAとIPBを組み合わせた実績がある場合には、まずIPAとIPBの製品は相性が良いIPとして表示され、当然IPA、IPBの両方の製品にシステムインテグレータの実績が登録できます。製造メーカーがIPAを検索した際に、IPAとIPBが相性が良いIPとして紐づいて表示されるだけでなく、IPA、IPBの両方の実績を持つシステムインテグレータとしてIPA、IPBを囲んだ枠として検索結果に表示されます。これによりシステムインテグレータの実績のある範囲がIPを囲む面積として製造メーカーにアピールする事が可能となります。

  • IPベンダー

    EIPCでは、サイトに登録されているIP,実績などを含めた情報は新しいものが優先的に表示されるようになっています。EIPCの中でも特に新しい情報に関しては、トップページにあるニュース欄に掲載されます。製造メーカーの方は組み込みシステムに組み込むIPの情報が欲しいタイミングでEIPCにて検索を行います。IPベンダーの方は情報の更新を定期的に行う事で、常に最新の情報を製造メーカーに対して届ける事が可能となります。
    また、相性が良いIPとして他社製のIPであっても登録する事ができますし、カスタマイズ対応が可能なシステムインテグレータや販売代理店も紐づいた形で製造メーカーに見せる事ができるため、IP単体だけでなくトータルソリューションとしてアピールが行えます。

EIPCは組み込み開発業界の課題解決に大きく寄与!

このようにEIPCを利用する事で、IPの情報だけではなく、カスタマイズ可能なシステムインテグレータ・取扱い実績のある販売代理店・相性の良いIPといった周辺情報をプラスで集約し、ネットから簡単に閲覧可能する事で、IPベンダー、システムインテグレータ、販売代理店は製造メーカーに対して効率的なアピールを行う場として利用できます。組み込みシステム製造メーカーは多種多様なIPの中で製品に最適なIPを効率的に検索、選択する事が可能となります。
また、EIPCでは自社だけでなく、他社も含めての関係を紐づける事で組み込みシステム製造メーカーに対してのアピール力の強化につながります。つまり、他社を含めての情報連携を活性化することで、よりトータルなソリューションとして組み込みシステム製造メーカーにアピール、提供することが可能となります。結果的に組み込み機器製造メーカーはより効率的な組み込みシステム開発が実現されとともに、組み込みシステム開発業界全体の活性化につながっていくと信じております。

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